緊張感の喪失

iwamatsuk2008-02-21


テレビや新聞記事で報じられていて、大方の人々は既にご承知の通り、19日の早朝に海上自衛隊の最新鋭イージス艦と、千葉県の親子二人が乗り組んだ小型漁船が衝突する大事故が発生しました。
そして小型漁船の「清徳丸」はイージス艦の船首により真っ二つに断ち切られて、その漁船の親子はその後も今日に至るまで行方不明のまま全く手がかりがつかめていません。
此の事故に関し、元船乗りである田舎者奴も、大の関心を持たずに居られなくなって、ここに我が思いを記してみる事にしました。
先ず思うのは1千4百億円もの大金を投じて造られた最新鋭艦がなぜ衝突事故を起こすのかと疑問に思うのです。
私が乗っていたのは、つい普通の貨物船や、セメント運搬船だったのですが、千トンクラスの船舶でも通常の海上監視レーダーは、近距離用と遠距離用の2セットの装置を持っていて、常時そのモニターを監視し操舵し、また船速を調整しながら衝突事故防止に努めながら航海したものであります。
しかし思うには、今回の衝突事故に関して、その海上監視用のレーダーの機能が全く生かされていない事であります。
衝突事故を起こす前のイージス艦は、すでに野島崎沖に近づいていて、漁船団の真っ只中にあったと思われます。
操舵室内外には10人近くの当直員が居ながら自動操舵のままに、速度を落す事も無く10ノット前後の速度で、ただ漫然と航海を続けていたといわれます。
此の自衛隊員の気の緩みは何たることでしょう、大金を投じて造られた日本国民の命を守るべき艦船が、その一部の税金を納めているであろう日本国民の貴い命を、いとも簡単に奪ってしまうとは、全く憤慨に耐えないところであります。
ほんとうです、こんな体たらくであれば今後は新規の大金投入は、一切止めにしてこんな何の役にも立たない艦船は、一切建造しない事にしたらと思う次第であります。
本当に石破防衛大臣はなんと心得ているのか、日本に駐留する米軍の度重なる不届き千万お振る舞い、それに岩国米軍基地の沖合い移設に伴う防衛庁の、不埒千万なだまし討ち等々、取り上げれば切のない言語道断な数々、なんぼ書いても胸の閊えは収まりそうも無く、今日はこの辺にしておきましょう。